パスカルフィルター≪浸透濾過装置≫について
名称の由来、概要
化学工業をはじめ諸産業における流体の取扱いでは、濾過分離操作が重要な単位操作になっている。
この操作では開き目を細かくするほどに目詰まりが起こり、濾材の更新が不可欠とされる。
10年以上にわたる沈殿分離分級操作、装置の開発研究の結果、目詰まりのメカニズムを解明し
目詰まりしない装置の開発に成功した。
浸透現象は生物学では大昔から周知のことであった。工学的には40年ほど前に電気浸透現象と逆浸透現象(RO)
等を自動車車体の防錆塗装、電着塗装への利用を進めた著者の経験から考え、浸透現象の工学的利用は無く問題意識も
少ない状況にあるといえよう。しかしながら粘土鉱物等の分級精製、水質土壌環境浄化にかかわり、
泥水と苦戦する中で数ミクロン以下の精製粘土粒子以上の粒子を通過しない装置が実在し、親水性・疎水性、
酸・アルカリ、酸化・還元の分類を見定めることにより清澄水を採取できることを発見した。
パスカルの原理
パスカルの原理とは、数学者・物理学者・哲学者・思想家であり宗教家でもあったフランスのブレーズ・パスカル
(1623年〜1662年)により発見された原理で、一定の容器内部に非圧縮性流体を満たし、ある面に圧力をかけた時、
重力の影響が無ければ液面から同じ深さの地点同士には等しい圧力が加わるというものである。
異なる断面積を持つU字管に水を注ぐと2つの水面ができる。一方の水面に押下げるように圧力が加わると、もう一方の水面にも
同等の圧力が加わる。均等な圧力がかかることを応用し、小さな力の増幅装置として使用される。
パスカルフィルターの基本原理
圧力は重力イメージにとらわれやすいが、圧力の正負を考えれば減圧もこの原理に従うはずである。制圧の場合、
均等な圧力がかかることを応用して小さな力を増幅する装置を作ることができるなら、負圧の場合には大きな力を減少分散する装置を
作ることができるはずである。この原理の法則に則り、濾過装置に応用し具体的な装置デバイスの開発に20年を費やした。
エネルギー浪費の原因となる無駄な贅肉をそぎ落として完成した装置を、「パスカルフィルター」と命名した。
この詳細は特許番号 2004-313890 に記載されている。
底水を効果的に攪拌できる仕組み原理
《作成中》