実装例≪神戸市看護大学≫
神戸市看護大学内のかざり池の浄化に パスカルフィルター を使用。設置経緯
水が汚れる
屋外にあり、太陽光による光合成で植物プランクトン・水草・藻が繁茂し、
精巧な越流堰が仇となって澱(おり)が蓄積しやすい。
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対策その1
通常は、日射を遮断・塩素系薬剤添加(プール並の管理)であるが、これらは今回は実施が困難である。
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対策その2
浸透ろ過【パスカルフィルター】循環装置で、澱(おり)が発生する死角を防止する。
設置状況
- 設置の前提として、池の水位が保たれている必要がある。〔万一水が抜けた場合でも、ポンプの電源停止により空運転は防止される〕
- ポンプ゚の動力は1010W程度の小型で、太陽光発電利用が望ましい。
- 設置位置
- オブジェの裏右にポンプを置き、目尻左端から水面下で噴出する。 ・・・ 池底の循環の活性化
- オブジェの裏左にポンプを置き、目尻右端から水面下で噴出する。 ・・・ 池底の循環の活性化1,2の循環が交絡
- 堰の手前の見えにくい陰に、正面の壁の段から滴り落とす。 ・・・・・・ 緑のコケの育成
- バックフローノズル3箇所にはポンプなし、パスカルフィルター
定期点検
少なくとも年に2回、できれば4回が望ましい。
春分 : 日差しが高くなると植物が繁茂。パスカルフィルターに集積した藻をすくい取る。
夏至 : 緑のコケの選定排除(好みで)。 熱帯夜が続く場合は適宜臨時に行う。
秋分 : パスカルフィルター、ポンプの分解掃除。
冬至 : パスカルフィルター点検、ポンプ部品交換。地域固有種でない植生、生き物を駆除する。
浄化のメカニズム
- 現有設備の水循環が薄い表層で短絡し、池底に死角が生じて酸素不足になりやすい。この部分の水循環を活性化する消費電力が僅少の水中ポンプ循環装置を設置する。
- バックフロー噴出しの水流に、浸透ろ過装置(パスカルフィルター)を設置する。水藻はパスカルフィルターに目詰まりせずに集積し、長時間に安定して稼動できる。集積した水藻は、好気性で不快臭がないので、手網ですくい取る作業がやりやすい。
- この除去作業を行うときポンプの点検更新を行う。(この維持作業を受託できます)
- トンボ等の生き物が生息する場所(ビオトープ)を維持するのが望ましい。更には水草を植えたポットを設置しモロコ、鯉を放流する。餌を与えないこと、外来種の持込を排除して地域固有の種に限定した個体数を適正に管理することが望ましい。