CMCA25(アンモニア塩型 カルボキシメチルセルロース )概要
アンモニア塩型カルボキシメチルセルロース( CMCA )について
セルロースの水酸基の1部分をモノクロル酢酸でエーテル化したものがカルボキシメチルセルロースで、ここではCMCHと記します。
このナトリウム塩型 CMCNa は、優れた糊、接着剤、増粘剤として食品、医薬、土木等の産業で大量に使われています。
CMCNa を酸処理して得られる CMCH は、任意のカチオンと交換して多様な CMC 誘導体になり、基幹素材として重要なものです。
近年アンモニア塩型カルボキシメチルセルロース( CMCA )も乾燥粉末で市販され、試薬として 4 月現在 500g 当たり 6,000 〜 7,000 円で入手でき、
優れた糊、接着剤、増粘剤として働くとともに、この最終用途製品の乾燥後はアンモニアを揮散して CMCH になり、ポリエステルゲルとなって耐水性を発揮します。
この、強加熱後灰分を残さない特徴が窯業、電池、電子関係で注目されています。
当社は、 CMCA 製造において固有のイオン交換処理技術と設備を駆使し、耐水性を損なうアルカリ金属を高度に除去し、
中和程度と含水率を合理的に設計し、
界面活性剤として固形分25%の湿綿状製品を完成しました。
これを提携顧客に商品名 CMCA25 として試験的に出荷いたします。
この CMCA25 は、分散剤として様々な粒子を分散し、
乳化剤として様々な油脂を乳化し、水分調整で所望の粘度の分散液、乳液が得られます。
接着剤、被覆剤、粘結材として優れた耐水性、電気特性を発揮し、かつ親水保湿性を維持し、後述のように多様な用途に適します。
アンモニア塩型カルボキシメチルセルロース( CMCA25 )の粘度例
CMCH酸価 300meg/100g の場合:
本品 4% 希釈 1% 溶液で、粘度は 200mPa・s(≒cp) 程度