CMCマイカ水性分散組成の概要

性状

餅状から流動液、ペースト、スラリー。

組成

成分 含有率(%) 成分コメント
 マイカ微粉体  20 〜 33 当社製品で、化粧品にも用いられ、透湿保湿効果に優れている
カルボキシメチルセルロースCMC  1 〜 5 木綿や紙で身近なセルロースの誘導体

特徴

揮発性有機溶剤VOCゼロの、アンモニアで pH 7 〜 8 に調整された水性分散組成物。
含水状態では煮沸しても安定であるが、脱水乾燥するとアンモニアが揮発し、エステル縮合反応で架橋硬化して耐水性を発揮する。 水酸基が多い表面に水滴を作らない親水性、透湿性、保湿性、接着性を発揮する。
ゴムラテックス混和液を電気分解でアンモニアを陰極室透析除去すると、ファデラー則に従う電気化学的定量関係でもって 陽極を電着被覆する。

分散剤の内容

セルロース結晶骨格の疎水性と、多数の水酸基、エーテル化導入カルボキシル基の親水性を最大限利用して 界面活性機能を引き出している。
本製品は、高せん断の分散機器を必要とせず、気泡を巻き込まず、形状構造を損なわない、画期的な分散組成物である。

ワキ、タレ防止効果

当製品CMCマイカ水性分散組成物は、透湿保湿機能を維持する硬化性分散剤である。
これ自体が皮を張らず均等に硬化して耐水性の成型物になり、 各種在来品に添加することでタレ、ワキの防止に寄与します。

水性塗料では、50μm以上の膜厚の塗装を行うと垂直面で垂れやすく、タレ防止の増粘剤を配合して 早く乾燥させるために加熱すると表面に皮を作り、内部の水が急に蒸発沸騰し、ワキと呼ぶ異常を起こし易い。
従来より、このタレ・ワキの防止VOC(揮発性有機物質)ゼロの実現とは両立せず、これらのバランスをとることは至難の業とされて、 現在まで多くの時間と経費が費やされてきました。


CMCマイカ水性分散組成物を適用することで、この厄介な問題の解決の道が見出されます。


   CMCマイカ水性分散組成物
      実物写真